※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります
海外留学をする時に必ず検討すべきことは保険への加入です。海外で病気やケガになった場合、日本では信じられない額の医療費がかかりますので、保険に入っていないと大変なことになります。留学は少なくとも数か月の長期になりますので、備えは万全にしておかないといけません。
そこで、クレジットカードに付帯している海外旅行保険の出番です。
本記事では、クレジットカードに付帯した保険の特徴を中心にご紹介します。
クレジットカード付帯海外旅行保険とは
海外での利用を前提としたクレジットカードでは、多くの場合、海外旅行保険が付帯されています。年会費無料のクレジットカードでも、付帯していることも多いので確認しましょう。
各クレジットカードで細かい補償内容は違いますが、一般的には以下のような補償がされます。
〇障害死亡・後遺障害
ケガが原因で死亡、後遺障害が残った場合に保険金が支払われる。
〇疾病・傷害治療費用
病気になったりケガをした場合、病院での治療費が補償される。
〇救援者費用
病気やケガで入院した場合に、日本の家族が現地に向かう交通費や滞在費が補償される。
〇賠償責任
人にケガを負わせたり、物を破損させたりと損害を与えた場合に保険金が支払われる。
〇携行品被害
携行品が盗まれたり、破損したりした場合、損害額が補償される。
様々なトラブルに対してカバーしてくれますので、留学中に利用することも少なくないでしょう。しかも、多くの場合は無料で付帯していて旅費の節約になりますし、自動的に保険が掛かるという手軽さもありますので、至れり尽くせりと言えるでしょう。
留学にはクレジットカードの保険だけで充分?
広範囲をカバーしているクレジットカード付帯の海外旅行保険ですが、これだけで充分なのでしょうか。
実は良いことばかりではありません。
クレジットカード付帯海外旅行保険のデメリットもしっかり理解しておきましょう。
1つ目のデメリットは、保険期間の短さです。
クレジットカード付帯海外旅行保険には保険期間が短いです。カード会社にもよりますが、長くても90日程度となっています。
短期の留学であればカバーしきれますが、3ヶ月を超える長期の留学となると90日以降は無保険となってしまいます。
2つ目のデメリットは、補償金額の低さです。
クレジットカード付帯海外旅行保険での医療費補償は高くても300万円程度です。300万円もあれば十分だと思われるかもしれません。たしかに健康保険が適用される日本ではその金額で十分に医療を受けることができます。
しかし、海外では健康保険が適用されませんので全額自己負担となります。救急車でさえ有料である海外となると、治療に加えて入院もしてしまうと、あっという間に300万円を超えてしまいます。
3つ目のデメリットは、歯医者の治療に使えないことです。
留学中にも口腔内に異変が起こることもあるでしょう。虫歯になってズキズキと歯が痛んだままで過ごすのはつらいことで、現地で治療したくなるかもしれません。
しかし、クレジットカード付帯海外旅行保険では、歯科治療費までカバーしていないことがほとんどです。前述の通り、海外では日本のように健康保険が適用されませんので、歯科治療費も高額となってしまいます。
短期留学ならクレジットカードだけで十分
クレジットカード付帯海外旅行保険は、保険期間が短いことは上述しました。
長くても90日の保険期間ですが、語学留学等の短い期間であればカバーしきれます。病気やケガについても、滞在日数が短くなればそれだけリスクは小さくなります。歯科についても予め日本で治療してから渡航すれば問題ないでしょう。
また、保険料の節約にもなります。クレジットカード付帯海外旅行保険とは別の旅行保険を付けるとなると、数万円単位の保険料を支払うこととなります。リスクが少ないにも関わらず、無理して別の旅行保険を付ける必要もないでしょう。
長期留学はカードとは別に海外保険加入が必須
91日以上の長期海外留学をするなら、クレジットカード付帯海外旅行保険だけでは足りませんので、別途海外旅行保険に加入する必要があります。
クレジットカード付帯海外旅行保険では90日までしか保険期間がありませんし、滞在日数が長くなればケガや病気のリスクは高まります。
気を付けておきたいのは、海外旅行保険は留学前に予め加入する必要があることです。
日本で営業している保険会社が販売する海外旅行保険は「出発してから帰国するまで」を保険期間としています。そのため、既に海外に出国していると、新規に保険加入することができません。
つまり、クレジットカード付帯海外旅行保険の90日が過ぎた後に、追加で新しい海外旅行保険に加入するといった方法はできません。
出発前に海外旅行保険に入ることを忘れないようにしましょう。
まとめ
クレジットカード付帯海外旅行保険は便利ですのでぜひ活用しましょう。とはいえ、長期の留学では心許ない保険期間、補償内容ですので、別途海外旅行保険に入るようにしましょう。
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