※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります
カード決済が主流の先進国に留学するときは、デビットカードやクレジットカードなどのカード類を作っていくのが基本です。これらのカードは銀行口座と紐付けられており、使った分が引き落とされます。
ただし、デビットカードは銀行口座の預金分しか利用できず、クレジットカードは借金の扱いとなります。
それでは、クレジットカードのキャッシング機能を使う場面は、どのようなときなのでしょうか。
そもそもキャッシングとはどんな機能?
クレジットカードには、一般的にショッピング枠とキャッシング枠があります。いずれもお金を借りることに変わりはありませんが、買い物でカード決済するときはショッピング枠を利用することになり、現金を引き出すときはキャッシング枠を利用することになります。
ショッピングでのカード決済では手数料が発生するものの、加盟店が負担し、利用者は無料のことが多いです。ただし、リボ払いなど分割で支払う場合は、大抵金利が発生します。
キャッシングにおいても、借りたお金に必ず金利が付きます。この金利は、リボ払いの金利と同じくらいの利率の場合が多いです。返すまでの期間が長いほど利率が上がっていくので、借りたお金は早く返すクセを付けたいところです。
ショッピング枠もキャッシング枠も限度額が決まっており、それ以上の金額を利用することはできません。収入がない主婦など、一部の人はキャッシング枠が0円になります。
キャッシングはどこで行える?
キャッシングは、コンビニや銀行に設置されているATMで行えます。銀行口座からお金を引き出すときと同様の操作でお金が借りられるので、あっけなく感じるかもしれません。返済するときもATMで行えます。
銀行ATMの場合、ほとんどの銀行でキャッシングできますが、コンビニATMはできないこともあります。また、契約しているカード会社に直接借入の申込をして、指定した銀行口座に振り込んでもらうことも可能です。
キャッシング枠を付けるには?
キャッシングの申込資格は、安定した収入がある20歳以上の人となっている場合が多いです。20歳未満の場合は、親権者が連帯保証人になる必要があります。
安定した収入の収入源は、アルバイトによる収入でも可能です。ですから、学生でもショッピング枠を付けてもらうことができます。
学生に対するショッピング枠は、親権者が連帯保証人になる場合を除き、5~10万円に設定しているカード会社が多いです。これは借り過ぎを防ぐためです。ただし、留学という特別な理由がある場合は、相談次第で海外キャッシング枠を一時的に増やしてもらうことができます。
申込するときは、キャッシング枠を年収の3分の1以下に設定すると良いでしょう。学生アルバイトの場合は、源泉徴収や給与明細など、収入を証明する書類が必要です。” 海外でキャッシングする必要性とは “どんなにキャッシュレス決済が進んでいる国であっても、タクシー代や個人商店での支払いなど、カードが使えないシーンはしばしばあります。やはり、いくばくかの現金は必要になります。また、現金払いが主流の国も少なくありません。
そのため、留学する際は、クレジットカードの他、現金も用意していくのが基本です。手数料が抑えられることから、現地で日本円を現地通貨に両替する人が多いです。
中には、ATMでキャッシングする留学生もいます。よほどお金に困っているのかと考えるかもしれませんが、そうとは限りません。両替の代わりに利用する人は少なくないのです。
両替所の数が少ない国や、両替手数料の高い国などでは、キャッシングが便利です。ATMであれば遅い時間も利用できるというメリットがあります。大抵のATMは24時間、365日利用が可能です。
また、インターナショナルキャッシュカードというキャッシングカードも存在します。日本の銀行口座を開設して申し込めば、海外の提携ATMで現地通貨を引き出せるカードです。引き出し手数料は0~200円、レートは3~4%ほど。長期留学する場合は、利用するのも一つの方法です。
デビットカードなどは手数料がかさむ可能性がある
半年以上留学する人は、キャッシング枠が付いたクレジットカード最低2枚と最低限の現金を持って行く他、現地で銀行口座を開設すると良いでしょう。そして、親に頼んで、現地の銀行口座に日本の銀行口座から送金してもらいます。海外送金手数料がかかるものの、レートが安いため、多くの留学生が利用しています。
デビットカードや海外プリペイドカードという選択肢もありますが、手数料が高くなるケースが多いので注意が必要です。クレジットカードのキャッシングを利用するときのATM手数料は、基本的にカード発行会社が取るお金です。しかし、デビットカードや海外プリペイドカードを使うときは、ATM手数料の他に、現地のATMオーナーに支払う手数料が加算されます。もし利用する場合は、手数料無料のカードを選ぶと良いです。
キャッシングも賢く利用したい
日本円を現地通貨へ両替するときは、手数料がかかります。キャッシングでもATM手数料がかかり、金利が上乗せされますが、国やカード会社によってはコストを抑えられるので、計算してみると良いでしょう。できるだけ留学費用を抑えるために色々とシミュレーションしてみると、語学やその国の文化だけでなく、経済まで学べるかもしれませんよ。
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