※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります
アメリカに長期で旅行や留学をする時に気になるのは、日本からの送金です。それはそうなのですが、送金する方法がいくつかあり、どれを選べばいいのかよくわからないで困っている人も少なくありません。
いざ送金が必要となった時には選ぶ時間もなく、手数料を多く払ってしまったなんてこともよくあります。
そこで、本記事では、代表的なアメリカへの送金方法を2つご紹介し、それぞれの特徴について解説したいと思います。
ウエスタンユニオン
ウエスタンユニオンとは、古くから海外送金を取り扱っている老舗企業です。今でこそネットバンキングが普及していますが、その以前から世界中にネットワークを構築しており、多くの人に利用されてきました。
銀行口座を持っていなくても利用することが可能で、取扱店に行くことさえできれば誰でも利用できます。かつては国内140か所程度の取扱店での送金でしたが、現在ではセブン銀行ATM、ファミリーマートに設置しているFamiポートからも送金が可能となっています。セブン銀行ATMは全国17,000台、Famiポートは10,000台もあることから、利便性が飛躍的に向上しています。
送金方法も簡単です。
大まかな流れはウエスタンユニオンの取扱店でもセブン銀行等でも同じで、送金依頼書を書いて、本人確認書類を提示、手数料を含めた送金額を支払います。それから送金管理番号を受取人に連絡します。
送金手数料は金額によって異なります。
例を挙げますと、
10,000円以下であれば、990円
10,001円~50,000円は、1,500円
50,001円~100,000円は、2,000円
といったように、送金金額が大きくなれば手数料も大きくなります。
クレジットカードのキャッシング
アメリカでは現金を使うよりもクレジットカードで支払う方が一般的ですので、留学や海外旅行で滞在する際には海外でも使えるクレジットカードを持って行く人がほとんどでしょう。実際、スーパーでの買い物や食堂、電話代などクレジットカードでの支払いが主流です。
とはいえ、現金を全く使わないわけではなく、チップの支払いや路線バスやタクシー等で現金を使う機会があり、ある程度手持ちの現金が必要です。
滞在が長期になればなるほど、手持ちの現金が底をつく可能性が高くなり、クレジット機能だけで生活することはできなくなります。
そこで、クレジットカードのキャッシングが出番となります。
日本人の感覚だと、クレジットカードは支払いだけに使うもの、という認識ですが、キャッシングに使うこともできます。
アメリカでは、キャッシング可能なATMが各所に設置されています。空港内であれば必ず設置していますし、街中だと銀行や大手の薬局(ファーマシー)店内にも設置されています。小さなスーパーであるデリや路上にも設置されていますが、スキミング等の被害に遭うこともありますので、利用を避けた方が無難です。
利用方法は日本のATMと変わりません。
クレジットカードをATMに差し込み、(あるいは、カードの黒い部分をスライドさせて読み込ませ)、キャッシングによる引き出しを選択すればよいだけです。
クレジットカードでのキャッシングでの手数料は、ATMの使用手数料、キャッシング利用時からクレジット会社に返済するまでの期間の金利の2種類があります。
ATM使用手数料は200円程度が主流で、クレジットカードの種類によっては無料の場合もあります。
金利については、返済期間や実質年率金利にもよりますが、例えば、10万円をキャッシングした際、実質年率18%、30日後の返済とすると、
10万円 × 0.18 ÷365 × 30日 = 1,479円
となります。
ウエスタンユニオンとクレジットカードキャッシングの比較
では、ウエスタンユニオンとクレジットカードのキャッシングはどちらが便利でお得なのかを比較してみましょう。
まずは利便性の比較です。
どちらも取扱いしている店舗やATMが多いのであまり差がないと思われるかもしれませんが、手順の面で言えば、クレジットカードのキャッシングの方が圧倒的に楽です。
ウエスタンユニオンは書類の記載と本人確認書類が必要ですし、お店での手続きを完了した後には、送金相手に対して送金管理番号を伝えなくてはなりません。
一方、クレジットカードのキャッシングでは、ATMでボタンをポチポチと押すだけです。相手もいないので管理番号を伝える手間もありません。
次に、手数料についてです。
意外かもしれませんが、こちらもクレジットカードのキャッシングの方が手数料が少なく済むことがほとんどです。
10万円を引き出す場合を考えましょう。
ウエスタンユニオンでは10万円引き出すと、2000円の手数料がかかります。
一方、クレジットカードのキャッシングの場合、
10万円 × 0.18 ÷365 × 30日 = 1,479円となり、ATM手数料216円をプラスしても、1,479円 + 216円 = 1,695円となります。
返済日数が短くなれば、手数料はもっと安くなります。
短期で返済できるならクレジットカードのキャッシングが圧倒的に有利です。
以上から、ウエスタンユニオンよりもクレジットカードのキャッシングの方が利便性が高く、手数料も安く済むと言えます。
まとめ
キャッシングというと日本ではイメージが良くないので使うことに躊躇する人もいるかもしれませんが、使い方をしっかりと理解していれば、便利でお得に海外送金することができるので、ぜひともクレジットカードのキャッシングを利用しましょう。
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