タイ旅行でMastercardは使える?地下鉄・Grabの対応状況と現地決済の注意点

※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります

2026年現在、タイのキャッシュレス環境は急速な変化を遂げています。以前は「JCBが日本人に便利」という声が主流でしたが、最近では地下鉄(MRT)のタッチ決済や配車アプリの普及に伴い、Mastercard(マスターカード)の利便性について調べる旅行者が増えています。

実際のところ、タイにおいてMastercardはどの程度使えるのか、またJCBやVISAと比べてどのような違いがあるのか。この記事では、観光客が直面しやすい「交通機関」「配車アプリ」「ATM手数料」の3点に焦点を当て、現地でのリアルな決済事情を解説します。


2. タイでのMastercard通用度と利用シーン

結論から言うと、タイの都市部においてMastercardが使えない場所はほとんどありません。ショッピングモール、ホテル、大手レストラン、コンビニエンスストア(セブンイレブン等)など、カード対応店であれば基本的に問題なく利用可能です。

① 公共交通機関(MRT・ARL)でのタッチ決済

【結論】 バンコクの鉄道網を全てカバーするには、Mastercard/Visa(EMV決済)とRabbit Card(BTS用)の「ハイブリッド・アプローチ」最も現実的です。

バンコクの地下鉄(MRT)や空港鉄道(エアポートレイルリンク)では、クレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス)で直接改札を通ることができます。

  • 対応ブランド:2026年現在、VISAとMastercardが最も安定して利用できるブランドとなっています。JCBも順次対応が進んでいますが、改札機によっては反応が鈍い場合や、専用レーンを探す必要があるケースが見受けられます。
  • メリット:小銭を用意したり、窓口で長い列に並んだりする手間を省けるのが最大の利点です。
路線名 Mastercard / Visa (タッチ決済) JCB (タッチ決済) Apple Pay等 (スマホ決済) 補足メモ
MRT (地下鉄) Mastercard/Visaはスムーズ。JCBは処理ラグや古いゲートでの認識不良の報告あり (※3)。
ARL (空港鉄道) ○ (※4) 2025年11月より全駅対応。JCBは物理カードならタッチ可。スマホ決済はMastercard/Visaが安定。
BTS (スカイトレイン) × × × **EMV非対応**。Rabbit Cardか現金が必須。Mastercardユーザーも注意。

※3: 一部のMRTゲートでJCBの認証プロセスに時間がかかるケースが確認されています。
※4: ARLでのスマホ決済はMastercard/Visaが安定。JCBは物理カードでの利用が推奨されます。

② 配車アプリ「Grab」への登録状況

タイ旅行の必須アプリである「Grab(グラブ)」では、事前にカードを登録しておくことでキャッシュレス移動が可能になります。

  • 一般的にMastercardはGrabとの相性が良く、登録エラーが比較的少ないブランドとされています。JCBも利用可能ですが、セキュリティ設定や発行会社との兼ね合いで、現地での登録時にエラーが出るという声も一定数存在します。

3. 知っておきたい「為替レート」と「事務手数料」

クレジットカードを海外で利用する際、多くの人が気になるのが「どのブランドが一番お得か」という点です。為替レートは各国際ブランド(JCB、VISA、Mastercard)が独自に設定しており、日々変動します。

  • Mastercardの傾向:為替レートは一般的にMastercardが有利になるケースが多いと言われていますが、カード発行会社(楽天、三井住友など)が設定する「海外事務手数料」によって最終的な支払額が決まります。
  • 比較のポイント:ブランドによる微差よりも、お持ちのカード自体の「海外利用時のポイント還元率」や「事務手数料」を事前に確認しておくことが、実質的なコストを抑える近道です。

海外利用時のコスト構造

最終支払額 = (現地通貨額 × 国際ブランドの基準レート) × (1 + カード発行会社の事務手数料)

  • 国際ブランドの基準レート: MastercardはVISAよりわずかに有利な傾向あり(約0.1〜0.3%)
  • カード発行会社の事務手数料: 2.20%〜3.85%と幅広く、ここが最終コストの大部分を占めます。

4. タイ旅行で「1枚のカード」に頼るリスク

「Mastercardが1枚あれば安心」と思われがちですが、タイの決済現場では予期せぬトラブルが起こり得ます。中立的な視点から、複数の支払い手段を用意すべき理由を整理します。

① ATM手数料「220バーツ」の問題

屋台やローカル市場では今でも現金が不可欠です。現地のATMでキャッシングをする際、ブランドを問わず**タイの銀行側から1回につき220バーツ(約1,000円前後)の手数料**が徴収されます。

  • 特定のブランドだから手数料が安くなるということは原則ありません。相性によって特定のカードが受け付けられないこともあるため、複数のカード(ブランド分散)を持っておくことが、現金調達の確実性を高めます。

② 突然の「決済エラー」と「不正利用検知」

タイで普段と異なる高額決済を行ったり、短時間に連続してカードを使ったりすると、カード会社の防犯システムが作動して一時的にカードが止まることがあります。

  • 特にメインのカードが1枚しかない状態でこれが起こると、その場での支払いが不可能になります。
  • 対策:VISA、Mastercard、JCBなど、国際ブランドを分けた「2枚以上のカード」を、物理的に別の場所(財布とバッグなど)に分けて携帯することが、海外旅行のリスク管理の基本です。

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5. 補足:サブカードとして検討される条件とは?

Mastercardをメインに据える場合、サブカードには「補完性」が求められます。多くの旅行者が予備カードを選ぶ基準としているのは以下の点です。

  • 国際ブランドを分ける:Mastercardが通らない場合に備え、世界シェア1位のVISAや、タイ国内の優待に強いJCBを組み合わせる。
  • 年会費の負担がない:予備として持ち歩くため、維持費がかからないカードが選ばれます。
  • 付帯サービスの充実:メインカードに不足している「海外旅行保険」や、トラブル時の「日本語サポート機能」を補えるもの。

こうした条件を満たす代表的な選択肢として、エポスカード(VISA)やJCB一般カードなどが挙げられます。ご自身のメインカードの弱点を補える1枚を、出発前に用意しておくと安心です。


6. まとめ:タイ旅行の決済をスムーズにするために

2026年のタイ旅行において、Mastercardは地下鉄やGrabといった日常的な移動において非常に実務的な選択肢です。しかし、ブランドを過信せず、現地の通信事情やシステムの相性に備えた準備が欠かせません。

決済準備のチェックリスト:

  • Mastercard:移動や日常の買い物に。コンタクトレス決済対応か確認。
  • JCB:デパートやカフェのキャンペーン優待を受けるために活用。
  • 予備のVISA(エポス等):Mastercardがエラーになった際のバックアップ、および海外旅行保険の補完。
  • 現金(バーツ):屋台やチップ用に、ATMでまとめて引き出しておく。

一つのブランドに依存せず、複数の手段を賢く組み合わせることが、トラブルを回避してタイの旅を心から楽しむための秘訣です。

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