イタリア（ローマ・ミラノ）でJCBカードは使える？少額決済と交通機関の注意点

※ 2023/07/21追記：エポスカード（VISA）の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります

歴史と芸術の国イタリアは、国際的な観光客が多い一方で、家族経営のトラットリア（レストラン）や小さなカフェ、個人商店が多く存在します。そのため、決済手段は場所によって大きく異なります。JCBカードがイタリアでどの程度通用するのかは、快適な旅行に直結します。

結論：JCBカードは、主要な観光地や大手チェーン店、大型デパートでは利用可能です。しかし、VISAやMastercardと比較すると利用範囲は限定的であり、特に地方や少額決済時には現金（ユーロ）が不可欠です。

この記事では、イタリアでJCBが使える具体的な場所、決済時の注意点（特に少額決済）、そしてトラブルを避けるための戦略を解説します。

イタリア全土でJCBは利用可能か？

JCBカードは、イタリアでも国際ブランドとして利用可能です。主に、クレジットカード決済を受け付けている主要な銀行や決済代行会社との契約に依存します。

普及率：VISAとMastercardが圧倒的なシェアを占めています。JCBの普及率はこれらに比べると限定的ですが、観光客が多いローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベネチアなどの主要都市では利用機会が増えています。
確認ポイント：レジやドアに「JCB」のロゴステッカーがあるか、あるいは店員に尋ねる必要があります。

JCBカードの利用が期待できる、比較的規模の大きな施設は以下の通りです。

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イタリアを含む南欧諸国では、小規模な店舗を中心に、クレジットカード決済が拒否される習慣が残っています。

イタリアを含む欧州では、ICチップとPINコード（暗証番号）による決済が主流です。

イタリアの都市交通（地下鉄、バス、トラム）の切符（ビッグリエット）は、原則として**駅の自動券売機、タバッキ（Tabbachi/たばこ屋）、またはエディコラ（Edicola/キオスク）**で購入します。

イタリア旅行では、VISAまたはMastercardをメインカードとし、JCBはサブカードまたは優待・高額決済用として持参することを強く推奨します。ローカルな体験を求めるなら、JCBだけに頼るのは危険です。

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小額決済の拒否や、小さな店舗での買い物のために、ユーロ（EUR）の現金は必須です。

現金目安の考え方：厳密な必要額は旅行スタイルによりますが、**1日あたり50ユーロから100ユーロ**を目安に持っておくと安心です。特に、カード決済が期待できない地域や、市場、屋台での利用分として想定しましょう。
現金の主な使い道：バール（カフェ）でのコーヒー代、ジェラート代、トイレのチップ、バスや地下鉄の切符代、10ユーロ以下の小額な土産物代。
現金調達：JCBカードを使ったATMキャッシングは、主要銀行のATM（Unicredit, Intesa Sanpaoloなど）で可能です。

JCBプラザ・ローマ（通常はサポートデスクとして機能）や、特定の店舗での割引、優待キャンペーンなどを事前にチェックしておくと、旅行がよりお得になります。

イタリア旅行におけるJCBカードは、主要な観光地での高額決済や優待利用には役立ちますが、日常的な小額決済やローカルな体験には適していません。VISA/Mastercardとユーロ現金を併用し、JCBは特典用と割り切ることで、決済の不安なく旅行を楽しめます。

イタリアの決済術：少額はユーロ現金、ホテル・高額決済はJCB、そして交通機関の切符購入用に現金を常備しましょう。

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