※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります
国際的な金融センターである香港は、キャッシュレス化が進んでいる一方で、交通機関や一部のローカル店舗では独自の決済習慣が根強く残っています。特に、オクトパスカード(八達通)の存在感が非常に大きいのが特徴です。
結論:JCBカードは、**主要な商業施設やインフラでは問題なく利用可能**ですが、**小額決済やローカルな移動手段にはオクトパスカード(現金チャージ)が必須**です。香港はJCBの特典が充実している地域でもあります。
この記事では、香港でJCBが使える具体的な場所、オクトパスカードとの賢い使い分け、そしてJCB特典の活用法を解説します。
I. JCBカードの香港での利用可能性と普及率
1. 利用可否と提携の状況
JCBカードは香港の主要銀行や決済ネットワークと提携しており、国際ブランドとして広く利用されています。日本からの旅行者も多いため、観光客向けの施設では積極的に受け入れられています。
- 普及率:VISA/Mastercardには及びませんが、観光客が集まるエリアでは高い確率で利用できます。
- 確認ポイント:レジやドアに「JCB」ロゴがあるかを確認してください。ロゴがなくとも、店員に尋ねてみると利用できる場合があります。
2. 利用可能な主要な場所
JCBカードの利用が期待できる、比較的規模の大きな施設は以下の通りです。
- 大型デパート・ショッピングモール:ハーバーシティ、タイムズスクエアなどの主要なショッピングモール内。
- ホテル・リゾート:主要なホテルチェーンや高級ホテル。
- 免税店・ブランドブティック:Tギャラリアなどの免税店や、高級ブランドの直営店。
- 交通・インフラ:香港国際空港のターミナル内店舗、一部の長距離鉄道の窓口。
II. 香港旅行におけるオクトパスカードの役割
1. オクトパスカード(八達通)の絶対的な重要性
香港を快適に移動し、小額決済を行う上で、オクトパスカードの役割はクレジットカード以上に重要です。
- 交通機関:MTR(地下鉄)、バス、トラム(二階建て路面電車)、フェリーなどのほとんどの交通機関で利用が必須です。
- 小額決済:コンビニ(セブンイレブン、OKなど)、ファストフード店、一部のパン屋やカフェなどで、現金代わりに利用できます。
2. JCBカードとオクトパスカードの関係
最も重要な点として、**オクトパスカードへのチャージは、原則として現金(香港ドル)のみ**となります。
- **結論**:JCBカードを直接使ってオクトパスカードにチャージすることはできません(駅の券売機やコンビニでチャージする場合)。
- **決済戦略**:**JCBカードで香港ドルをATMキャッシング**し、その現金でオクトパスカードにチャージするのが最も効率的な方法です。
3. JCB特典と優待の活用
香港はJCBが力を入れている地域であり、多くの優待サービスを提供しています。
- **優待**:特定のレストラン、旅行会社、デパートなどで割引や優待を受けられます。
- **空港ラウンジ**:香港国際空港の提携ラウンジサービス(一部のカード)を利用できます。
III. 香港旅行での賢い決済戦略
1. 現金(香港ドル)の役割
前述の通り、オクトパスカードへのチャージ、一部のローカルな茶餐庁(香港式カフェ)や屋台での支払い、タクシーの運賃など、少額の現金は必須です。
2. JCBカードの最適な使いどころ
JCBカードは、主に以下の高額決済や特定サービスに限定して利用するのがスムーズです。
- 高額決済:ホテル代、免税店でのブランド品の購入、高級レストラン。
- ATMキャッシング:香港内の主要銀行ATMで香港ドルを調達する手段として。
3. タクシー・配車サービスの利用
香港のタクシー(特に赤タクシー)は、長らく現金が主流でした。近年はカードやモバイル決済に対応している車両も増えていますが、**現金またはオクトパスカード**(一部)の準備が最も確実です。
まとめ
香港旅行では、JCBカードは高額決済や優待利用に役立ちますが、旅行の快適さを左右するのは**オクトパスカード**と**現金**です。JCBカードで現金を調達し、その現金でオクトパスカードをチャージするという流れが、最もストレスの少ない決済戦略となります。
香港の決済術:MTR・バスはオクトパス、高級店はJCB、そしてオクトパスチャージ用にJCBでキャッシングした現金を準備しましょう。
