※ 2023/07/21追記:エポスカード(VISA)の海外旅行保険は2023/10/1以降、付帯条件が自動付帯から利用付帯に変更となります

微笑みの国タイは、先進的なバンコクのショッピングモールから、ローカルな屋台、ビーチリゾートまで、多様な魅力を持っています。決済手段もまた多様で、クレジットカード、現金、そして急速に広がるモバイル決済が混在しています。
結論:JCBカードは、**都市部の主要な場所では利用可能**ですが、**小額決済やローカルな場所では現金やモバイル決済**が必要になります。
この記事では、タイでJCBが使える具体的な場所、モバイル決済の状況、そして快適なタイ旅行のための決済戦略を解説します。
I. JCBカードのタイでの利用可能性と普及率
1. 利用可否と提携の状況
JCBは、タイの主要な銀行や決済会社と提携しており、国際ブランドとして利用可能です。特に日本からの観光客が多いことから、観光地や日系企業が多く出店しているエリアでは積極的に受け入れられています。
- 普及率:VISA/Mastercardには及びませんが、主要な商業施設では問題なく利用できます。
- 確認ポイント:店舗のドアやレジに「JCB」のロゴがあるか確認しましょう。
2. 利用可能な主要な場所
JCBカードが利用できる可能性が高い、比較的規模の大きな施設は以下の通りです。
- 大型デパート・ショッピングモール:サイアムパラゴン、MBKセンター、セントラルワールドなどの主要なモール内テナント。
- ホテル・リゾート:バンコク、プーケット、チェンマイなどの主要なホテルチェーンやリゾート施設。
- 日系企業:日系のコンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマートなど)やスーパーマーケット。
- 大手チェーン店:国際的なファストフード店やカフェチェーン。
II. タイ特有の決済環境とJCBの使い分け
1. JCBが使えない場所と現金主義の強さ
以下の場所では、クレジットカード自体が使えない、または現金のみの取り扱いとなります。
- **屋台・市場(マーケット)**:ほぼ**100%現金(タイバーツ)**が必要です。
- **トゥクトゥク・タクシー**:乗車賃は基本的に現金払いです。(一部のアプリ配車サービスを除く)
- **ローカルな飲食店**:地元の小規模な食堂。
- **マッサージ店**:街中にある安価なマッサージ店は現金のみが多いです。
2. 急速に普及するモバイル決済(QRコード決済)
タイでは近年、銀行系アプリ(Krungthai NEXT, SCB Easyなど)を使った**QRコード決済**が爆発的に普及しています。屋台や小さな商店でもQRコード決済に対応していることが増えています。
- **旅行者との関係**:旅行者向けの国際的なモバイル決済(Alipay, WeChat Payなど)は一部使えますが、日本のJCBカードを直接利用できる機会は限定的です。
- **結論**:ローカルな場所では、**現金**が最も確実です。
3. JCBの特典と優待
タイもJCBが積極的に優待サービスを提供している地域の一つです。特定のレストランでの割引や、主要空港の**提携ラウンジサービス**など、出発前にJCBの公式ウェブサイトで優待情報を確認しておくと便利です。
III. タイ旅行でのベストな決済戦略
1. 現金(タイバーツ)をメインの手段とする
タイの魅力である屋台やローカルなサービスを楽しむためには、常に**タイバーツ(THB)**を携帯することが必須です。ATMでのキャッシングを利用し、少額紙幣を多めに用意しておきましょう。
2. JCBカードの最適な使いどころ
- **高額決済**:ホテル代、デパートでの高額な買い物、高級レストラン。
- **緊急時**:予期せぬ出費や、現金を使い果たした際のバックアップとして。
3. ATMでのキャッシング利用時の注意点
タイのATMで海外カードを利用する場合、現地の銀行側が定める**定額の手数料(通常220バーツ程度)**が、引き出し金額に関わらず1回ごとに発生します。このため、何度も少額を引き出すのではなく、**一度にまとまった金額**を引き出すようにしましょう。
まとめ
タイ旅行において、JCBカードは**メインの買い物カード**として非常に有用ですが、**移動と食費のほとんどは現金**が必要です。モバイル決済が主流の現地ローカルエリアでは、現金で対応しましょう。
タイ旅行の決済術:大型店はJCB、屋台・市場・交通は現金、そして予期せぬ出費に備えてサブカードを。

